九州地方では車体メーカーのお膝元という事もあって、多数の事業者で見られる西日本車体工業製90MC S「通称:西工S型」。主にシャーシは三菱ふそう・エアロバス系か日野・セレガの物が多く、日田バスにも例外なく在籍していますが、705号車は最後の日田バスオリジナル塗装車となった1台です。同社ではこの他、西鉄バスから移籍し西鉄塗装を纏う同型車が在籍していますが、705号車は日田バス自社発注車となっています。
2016年5月、日田バス内で同型式の482号車(三菱ふそう/西工02MC C-I)のエンジンが修理不能な程の重度故障を起こし、緊急に修理が必要な事態が発生。続投のためにはエンジン載せ替えが必要となります。そこで、482号車とは車体こそ違うものの、シャーシとエンジンは同一である事から、経年から予備車候補であった705号車のエンジンを載せ替えて延命させる事となり、最後の日田バスオリジナル塗装車は惜しまれつつ引退となりました。
撮影日:2014年11月3日
登録番号:大分200か153
メーカー:三菱ふそう
型式:KL-MS86MP
車体:NSK/90MC S
年式:2003
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